一流の流儀 「追い込みの女王」AYA クロスフィットトレーナー

(第12回)トレーナーという仕事
常に生徒の手本であれ

 アスリートでもしないような厳しいトレーニングを自身に課すAYAさん。「自分の身体能力がどこまで行けるのかを追求するのは楽しい」と言う一方で、立ち位置はやはり、アスリートではなくスーパートレーナーに置く。
 「自分が好きです。自分を好きでないと、モデルはできない。でも、自分のことにまい進するよりも、人に教える方がもっと好きです。教える立場の人間だから、人の手本にならなければいけないと考えているし、逆に人の手本にならないなと思う部分を外に出してはいけないな、と考えています」
 生徒からの信頼が非常に厚いAYAさんの目標設定は、自信を与えることにポイントがある。「すべてにおいて、生徒にも、私自身にもあまり大きな課題を与えないようにしています。取りあえず、小さな課題を掲げる。クリアできたら、次の課題を課します。そうすることで自信がつきます」と説明した上で、「自信ほど強い武器はないですよ。ただし、根拠のない自信だとしたら、それを根拠のあるものにしていかないとね」と力を込めた。
 率先垂範型のトレーナーはよく「ストイック先生」とも呼ばれる。だが、自分ではそんなつもりは全くないと言う。
 「お客さまの前に立つ責任感から、こういうライフスタイルを実践しています。これからも皆と一緒に成長し続け、止まらずに走り続けないといけないな、と思います」と目を輝かせた。(ジャーナリスト・横井弘海)(完)

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