頭の変形〔あたまのへんけい〕 家庭の医学

 ヒトの頭蓋骨(とうがいこつ)は、多くの骨が複雑に組み合わさってできています。生まれたときには、骨と骨の間にすきまが開いています(大泉門など)。成長に伴って頭蓋骨は成長し、20歳ころに完全にくっつきます。1歳までの新生児は頭蓋骨がグラグラですので、いわゆる「絶壁頭」などの変形がみられることもあります。

【治療】
 頭蓋骨早期癒合(ゆごう)症水頭症(すいとうしょう)などの病気がない場合、治療の必要はありません。外見の改善を希望される場合、医療用ヘルメットによる治療をおこなうことがありますが、保険適用外です。

(執筆・監修:埼玉医科大学 教授〔形成外科・美容外科〕 時岡 一幸)