帯状疱疹(帯状ヘルペス)〔たいじょうほうしん(たいじょうへるぺす)〕

 はじめは、頭痛、腰痛、そのほか神経痛のような痛み、だるい感じがあります。それに続いて、痛みのある皮膚に、米半粒大ぐらいの赤い発疹(ほっしん)が5、6個ずつむらがってでき、それが全体としては線状、または帯状に並んできます。神経に沿って出現することが多いです。だんだん、小さな水ぶくれが目立ってきます。

 一つ一つの水ぶくれの内容は、はじめは透明で、そのまわりの皮膚が赤くなっているのが特徴です。だんだん内容は濁り、なかには出血しているものもありますが、水ぶくれの中心部が黒くなって、へこんでいくのが特色です。また、ほとんど顔、からだ、手足の片側だけにできます(片側性)。
 神経痛様の痛みがでます。痛みの程度はさまざまですが、夜眠れない、差し込むような強い痛みを感じることもしばしばです。また、高齢者や免疫能が低下している人ではこの痛みが長く残ることがあります(帯状疱疹後神経痛)。この痛みを残さないためにはできるだけ早期に抗ヘルペス薬の内服などによる治療をはじめる必要があります。

[原因]
 子どものとき水ぼうそうにかかるとウイルスが体内に潜伏します。ちょっとした体調不全や免疫が落ちると、この潜伏ウイルスが活性化して、増殖し、皮膚の表面に出てきたものが帯状疱疹です。多くの場合は、3週間ぐらいでよくなります。再発することはまれです。

[治療]
 1.最近バラシクロビル系、ビダラビン系などの抗ヘルペス薬が内服、外用、注射などで使われています。
 2.痛みをとるために、非ステロイド性の抗炎症薬や神経性疼痛緩和薬(生物抽出薬)を内服します。
 3.高齢者などの「帯状疱疹後神経痛」はブレガバリンなどの神経疼痛緩和薬で治療します。ときにペインクリニックで治療を受けることもあります。
 4.目のまわり、つまり三叉(さんさ)神経の領域に一致する部位にできるヘルペスでは、眼病変を起こすことがあります。眼科医と協調して診療します。
 5.治療中は体や気持をやや安静に保つように注意してください。
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