いぼ(疣贅)〔いぼ(ゆうぜい)〕 家庭の医学

■尋常性疣贅
 おもに手足にできますが、からだ中どこにでもでてきます。足の裏では「うおのめ」とよくまちがえられます。また、爪の下にもできます。

 大きさは、米粒ぐらいからエンドウマメ大ぐらいのものまであり、皮膚面から高まっていて、色は皮膚の色または灰白色で、表面はザラザラしています。2、3個散在していることもありますが、また、手足などでたくさんできていることもあります。かゆみなどはなく、慢性の経過をとります。

■青年性扁平疣贅
 青年期の男女に多く、おもに顔、それに手の甲にできます。個々のものは薄茶色をした粟粒(あわつぶ)大までの丘疹(きゅうしん)で、表面は平らで、なめらかです。
 しばしば爪でひっかいたあとに、1列に並んでできてきます。このときはかゆみがあることもあります。

[原因]
 ともにイボウイルス感染で起こります。このため、気にしてひっかいたり、こすったりすると、そのあとに沿ってひろがります。ほかの人にうつすこともありますので注意が必要です。
 この2つの型のいぼが同じ人に併存していたり、青年性扁平疣贅の一部のものが尋常性疣贅に変わっていくことも珍しくありません。

[治療]
 液体窒素による凍結療法が最近では広くおこなわれています。ハトムギを内服することもあります。

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