リウマトイド因子(RF)

■関節リウマチ(RA)の診断
 リウマトイド因子(リウマチ因子:RF)は関節リウマチでは高頻度で陽性になる検査で、診断基準の一つになっています。RFが高値を示せば、関節リウマチの症状がなくても、関節リウマチが発症する可能性があります。
 ただし、シェーグレン症候群や全身性強皮症、多発性筋炎などの膠原(こうげん)病、慢性肝炎や肝硬変などでも陽性となることがあるので、総合的な診断をする必要があります。
 最近では、リウマトイド因子と同様に自己抗体の一つである抗CCP抗体が、リウマチの診断に広く使われるようになりつつあります。

■基準値:陰性(-)

■検査結果から疑われる病気
 陽性の場合には、次のことが考えられます。
 関節リウマチシェーグレン症候群全身性エリテマトーデス、その他の膠原病、肝硬変など

(執筆・監修:国際医療福祉大学大学院 臨床医学 教授〔臨床検査医学〕 下澤 達雄)