抗核抗体(ANA)
■膠原病で陽性
抗核抗体は細胞の各成分に対する自己抗体のことで、膠原(こうげん)病をはじめとした自己免疫疾患ではこの検査が陽性になることが多く、とりわけ全身性エリテマトーデス、強皮症などの膠原病では強陽性をとることが多いのが特徴です。
いっぽう、慢性肝炎や慢性感染症、時には健常人でも陽性となるときがありますから、陽性がそのまま自己免疫疾患の存在を示すとはいえません。
■基準値:陰性(-)
■検査結果から疑われる病気
陽性の場合には、次のことが考えられます。
全身性エリテマトーデス、強皮症、シェーグレン症候群、その他の膠原病など
抗核抗体は細胞の各成分に対する自己抗体のことで、膠原(こうげん)病をはじめとした自己免疫疾患ではこの検査が陽性になることが多く、とりわけ全身性エリテマトーデス、強皮症などの膠原病では強陽性をとることが多いのが特徴です。
いっぽう、慢性肝炎や慢性感染症、時には健常人でも陽性となるときがありますから、陽性がそのまま自己免疫疾患の存在を示すとはいえません。
■基準値:陰性(-)
■検査結果から疑われる病気
陽性の場合には、次のことが考えられます。
全身性エリテマトーデス、強皮症、シェーグレン症候群、その他の膠原病など
(執筆・監修:国際医療福祉大学大学院 臨床医学 教授〔臨床検査医学〕 下澤 達雄)