化膿性脊椎炎〔かのうせいせきついえん〕
脊椎のうち背骨や椎間板(ついかんばん)が結核菌以外の細菌、時に真菌におかされる病気で、背中や腰に激しい痛みが常時みられ、安静にしても痛みがおさまらないのが特徴です。
通常は背中の痛みのために、起立歩行が困難となります。発熱を伴い、血液検査では血沈が亢進(こうしん)し、白血球数、CRP(C反応性たんぱく:体内に炎症があると数値が上がる)が増加します。進行すると脊髄のまひを起こすことがありますので、すぐに治療を受ける必要があります。
X線検査、MRI(磁気共鳴画像法)検査、血液検査などにより診断されます。椎間板の生検をおこなって原因菌を同定することがあります。慢性に経過する場合には症状が軽度の腰痛や背部痛のみで、X線検査でも椎間板変性と区別がつきにくいことがあります。
通常は安静と抗菌薬の点滴で治りますが、抗菌薬の効きがわるい、背骨の破壊が進んだり、まひがあらわれるなどの場合には手術がおこなわれることがあります。
最近では高齢者や糖尿病のある人など、免疫能の低下した人に化膿性脊椎炎がふえています。
原因となる細菌では黄色ブドウ球菌が多く、ほかに緑膿菌、大腸菌などが原因となります。
通常は背中の痛みのために、起立歩行が困難となります。発熱を伴い、血液検査では血沈が亢進(こうしん)し、白血球数、CRP(C反応性たんぱく:体内に炎症があると数値が上がる)が増加します。進行すると脊髄のまひを起こすことがありますので、すぐに治療を受ける必要があります。
X線検査、MRI(磁気共鳴画像法)検査、血液検査などにより診断されます。椎間板の生検をおこなって原因菌を同定することがあります。慢性に経過する場合には症状が軽度の腰痛や背部痛のみで、X線検査でも椎間板変性と区別がつきにくいことがあります。
通常は安静と抗菌薬の点滴で治りますが、抗菌薬の効きがわるい、背骨の破壊が進んだり、まひがあらわれるなどの場合には手術がおこなわれることがあります。
最近では高齢者や糖尿病のある人など、免疫能の低下した人に化膿性脊椎炎がふえています。
原因となる細菌では黄色ブドウ球菌が多く、ほかに緑膿菌、大腸菌などが原因となります。
(執筆・監修:日本赤十字社医療センター脊椎整形外科 顧問 久野木 順一)
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