日本政府観光局が21日発表した5月の訪日外国人数(推計値)は、前年同月比約13倍の189万8900人だった。桜のシーズンで観光需要が高い4月(約195万人)からは減少したが、新型コロナウイルス禍前の2019年5月と比べると68.5%の水準にまで戻った。4月の水準(66.6%)を上回り、着実な回復を示した。
 ワクチン3回接種の証明など日本のコロナ対策の水際措置が、4月末に撤廃されたことが追い風となったとみられる。
 国・地域別の訪日客は、韓国が51万5700人と最も多く、台湾(30万3300人)、米国(18万3400人)、香港(15万4400人)と続く。一方、コロナ禍前に全体の3割弱を占めた中国は13万4400人。前月から2割以上増えたが、日本行きの海外旅行制限措置が影響しコロナ前比では17.8%の水準にとどまった。 (C)時事通信社