北海道江差町の知的障害者支援施設で同居や結婚を希望する利用者が不妊処置を受けていた問題で、道は21日、同施設の利用者13人が不妊処置を受けたと回答したことを明らかにした。利用者が意思決定する際に配慮が不十分だったほか、記録が残っていないなどの不備が確認されたとして、道は施設側に改善を求め文書で指導した。
 指導を受けたのは、施設を運営する同町の社会福祉法人「あすなろ福祉会」。道は1カ月後をめどに改善策の提出を求めている。
 道によると、施設利用者20人を対象に調査したところ、13人が不妊処置を受けたと回答した。施設側が強制した事実は確認できなかったという。 (C)時事通信社