カナダ各地で山火事が猛威を振るう中、東部ケベック州モントリオールではスモッグが深刻となり、25日には世界主要都市の大気汚染度ランキングでワースト1位を記録した。都市の大気質を調べているスイス企業「IQAir」が発表した。
 同社によると、日本時間26日午後1時すぎの時点でも微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が最も高い都市はモントリオール。上位にはこのほか、ジャカルタやインドのデリーなどが入った。
 AFP通信によれば、当局はケベック州の住民に対し、屋外での活動を控え、外出する際はマスクを着用するよう要請。コンサートやスポーツ大会は軒並み中止となった。住民の女性(18)は「息がしにくく、目も痛い」と訴えた。
 カナダでは25日現在、450カ所以上で山火事が発生し、うち約240カ所は制御不能という。1月以降の焼失面積は740万ヘクタールに上る。 (C)時事通信社