国内で2021年に不妊治療の体外受精によって生まれた子どもが過去最多の6万9797人だったことが30日までに、日本産科婦人科学会の調査で分かった。20年は新型コロナウイルス流行に伴い不妊治療を控える夫婦が増えたとみられ、調査開始以降で初めて前年比で減っていた。
 日本では、体外受精による子どもは1983年に初めて誕生。体外受精による出生数は増加傾向が続いていたが、20年に初めて減少した。21年は20年比で9416人増加した。
 治療件数は、16年から45万件前後で横ばいだったが、21年は過去最多の49万8140件となった。厚生労働省の人口動態統計によると、21年の出生数は81万1622人(確定値)となっており、11.6人に1人が体外受精で生まれた計算になる。 (C)時事通信社