【ビジネスワイヤ】武田薬品工業は、米国食品医薬品局(FDA)との協議の結果、経口チロシンキナーゼ阻害薬「EXKIVITY(モボセルチニブ)」の自主的取り下げを発表した。同医薬品は、プラチナ製剤ベースの化学療法実施中あるいは実施後に病勢が進行した、上皮成長因子受容体(EGFR)エクソン20挿入変異陽性(挿入陽性)を伴う局所進行または転移性非小細胞肺がんの成人患者に対する治療薬だが、臨床第3相EXCLAIM-2検証試験で主要評価項目が達成されず、FDA迅速認可の要件を満たさなかった。米国以外の国でも、自主的取り下げに向けて規制当局と協議を進めている。同医薬品を投与中の患者については、担当の医療機関と調整し、適切な使用を継続できるように対応する。(C)時事通信社