愛知県豊橋市が運営する特別養護老人ホーム「つつじ荘」で、間仕切りを設けずに入所者のおむつ交換をするなどの虐待行為があった問題で、市は2日、同じ敷地にある系列の養護老人ホームも含め、上着の袖を縛るなど4件の虐待が新たに判明したと発表した。6日に調査結果を県に報告するという。
 市によると、つつじ荘で2019年、入所する80代男性が紙おむつを勝手に外さないようにするため、上着の片方の袖を縛り、手や指が出ないように拘束。今年7月には、90代女性のおむつ交換を長時間せず、服がぬれるほど失禁させ、昨年8月~今年9月には男女2人の耳たぶを必要以上に触るなどの虐待もあった。
 他に、同じ敷地にある別の老人ホームでも入所者94人の預かり金の無断流用が確認された。 (C)時事通信社