京都市の女子大学生らが毒性の強いタリウムを摂取させられた事件で殺人などの罪で起訴された男が、新型コロナウイルス対策で国から支給される助成金計約1億1000万円をだまし取ったとして、大阪府警は22日、詐欺容疑などで、無職宮本一希容疑者(38)を再逮捕した。黙秘しているという。
 再逮捕容疑は2020年7月~22年2月、親族が代表取締役を務めていた会社名義で従業員54人に休業手当を支払ったと虚偽の申請をし、国の緊急雇用安定助成金約1億1000万円を詐取するなどした疑い。
 府警捜査1課によると、申請をした会社に経営実態はなかった。詐取した助成金は自身のクレジットカードの支払いなどに充てていたとみられる。 (C)時事通信社