東京大付属病院(東京都文京区)の臨床研修医2人が、病気ではないのにお互いに処方箋を発行して糖尿病治療薬を入手していたことが15日、同病院への取材で分かった。インターネットで「やせ薬」などと紹介されている「GLP―1受容体作動薬」で、供給不足が問題となっている。
 東大病院によると、2人はお互いに対して1回ずつ処方箋を発行し、院外薬局で薬を入手。電子カルテに残る発行記録を削除していた。個人で消費可能な処方量だったことから、自己使用目的とみられる。病院側は刑事告発はせず、指導にとどめたとしている。 (C)時事通信社