【ソウル時事】韓国政府は20日、大学医学部の定員を増やす政府方針に反発した全国の研修医6415人が集団で辞表を提出したと発表した。主要な100病院を調査した結果で、研修医の5割超に相当する。各病院は辞表の受理を拒否しているが、うち1630人が職場を離脱。手術や診療予約の取り消し、入院の延期など医療現場に混乱が広がり始めた。
 韓国政府は6日、地方の医師不足や高齢化に対応するため、大学医学部の入学定員を2000人増やす方針を公表した。医師団体は医療の質を低下させるなどと主張して猛反発。研修医は集団で辞表を提出して抵抗する構えを見せていた。 (C)時事通信社