小林製薬は10日、紅麹(べにこうじ)問題を踏まえ、2024年12月期通期の連結業績予想を撤回すると発表した。2月に公表した当初予想をいったん取り下げ、「未定」に変更した。紅麹配合サプリメントで健康被害が広がり、製品回収や販売減少に伴う影響額の見極めが困難なため。
 1~3月期連結決算は、紅麹問題に関連して38億6200万円の特別損失を計上。純利益は前年同期比72.9%減の9億7600万円と、大幅減益だった。特別損失の内訳は、現時点で見積もった製品回収の関連損失が36億4800万円、製造設備の減損損失が2億1300万円。 (C)時事通信社