障害者グループホーム運営大手「恵(めぐみ)」(東京)が、愛知県内の施設で利用者から食材費を過大に徴収したり、自治体に障害福祉サービス報酬を不正請求したりしたなどとして、県が障害者総合支援法に基づき、同県幸田町の施設の事業者指定を6月にも取り消す方針を固めたことが13日、県関係者らへの取材で分かった。
 組織的関与が確認された場合は「連座制」が適用され、全国に約100カ所ある同社施設も運営できなくなる可能性がある。
 同社を巡っては、愛知県内の26カ所の障害者グループホームで、利用者から食材費計約2億1800万円を過大徴収していたことが2月、県などの調査で判明。自治体が支給する福祉サービス報酬も過大請求していた疑いがあり、調査が続いていた。
 県関係者らによると、調査の結果、複数の施設で勤務実績のない職員が働いていたように装うなどし、多額の不正請求をしていたことが確認された。 (C)時事通信社