尿道狭窄症に対する細胞治療の臨床応用を実現=ジーエヌ〔BW〕
【ビジネスワイヤ】医療技術の研究開発を行うジーエヌコーポレーションは、インドから日本への医療技術提供を成功させ、体外で培養された自己口腔(こうくう)粘膜細胞を移植する方法「BEES-HAUS」を用いた尿道狭窄(きょうさく)症治療の国内臨床応用を実現したと発表した。尿道狭窄症は、特に55歳以上の発症率が高く、現在一般的な内視鏡的治療は再狭窄を繰り返す傾向があり、対策が求められていた。今回、ジーエヌがインドから日本への技術提供を行ったBEES-HAUS療法を用いて、防衛医科大学校病院の堀口明男医師が、江戸川病院で日本の再生医療法にのっとった初の臨床移植を行った。この結果は、ドイツ・ハンブルクで開催された国際泌尿器再建会議(IMORU)で報告された。BEES-HAUS療法では、口腔粘膜の小さな組織から採取した細胞を培養し、損傷した尿道上皮を覆って置き換えるよう移植するため、従来の治療法よりも患者の負担が大幅に軽減される。ジーエヌは、2008年からインドの日印再生医療センター(NCRM)と共同研究を行ってきた。ジーエヌは現在、モーリシャスのソウルシナジーと覚書を締結し、尿道狭窄症治療を含む細胞治療の普及を進めている。(C)時事通信社
(2025/04/08 10:41)