特集

とびひ・水いぼ・手足口病
夏、子どもの3大皮膚感染症

水いぼの症状

 水いぼやとびひは「自家接種」といって、患部がかゆくて引っかくことで正常な皮膚にウイルスや細菌がうつり、皮膚の表層で増えていき、それが他人に感染する。

 ◇他の子どもと接触させない

 皮膚感染症にかかった場合に感染を広めない方法は、他の子どもたちとの接触を避けることに尽きる。水疱が破れてジュクジュクした状態になると、プ-ルなどで水遊びを一緒にするとすぐに感染してしまう。馬場部長は「保護者は、子どもに感染症があるときにプールなどの水遊びに参加させない。これは社会的なエチケットです」と強調する。

 家庭でも、皮膚感染症と思われる子どもがいたら、兄弟や姉妹で一緒にお風呂に入らない、タオルは必ず別々のものにするといった注意が必要だ。保護者は気を付けたい。

手足口病・口の中にできた水疱

 ◇ガーゼの上に包帯を

 他の子どもからうつる皮膚感染症は、自分でかくことで悪化する。例えば、鼻の中には常に菌がいるので鼻をいじっていると、菌が周囲の皮膚に広がり、症状が悪化する。皮膚感染症の初期の対応はどうしたらよいのだろうか。患部に化膿(かのう)止め(抗生剤)の薬を塗ってガーゼで覆い、ばんそうこうで留める。それだけでは駄目。子どもは、ばんそうこうを剥がしたがるからだ。馬場部長は「ガーゼの上に包帯を巻くのがよいでしょう」とアドバイスする。

 ◇手足口病、約1週間で治癒

 手足口病はウイルスの感染によって起こる全身性の感染症で、主に夏に流行する。手のひらや足の裏、口の中に水疱性の発疹が出る。これらの箇所以外にも、腕や脚、口の周りに水疱ができることもある。口の中に水疱ができると、痛くて食欲が落ち、元気がなくなる。

 厚生労働省によると、患者の90%前後は乳幼児で、保育施設や幼稚園での集団生活を通して感染することが多いとされる。ただ、重症化することは少なく、馬場部長は「発熱するケースもあるが、たいていは1週間程度で治ります」と言う。

手足口病・手のひらにできた水疱

 ◇白紙で専門家に聞こう

 皮膚感染症にかかった子どもの保護者が馬場部長によく質問するのは、次のようなものだ。

 「どうすれば治りますか」
 「お風呂に入ってもいいでしょうか」
 「プールに行ってもいいでしょうか」

 暑い季節になると、シャワーだけは浴びたい。「病変部にシャワーをあてて流す。その後で、病変部にせっけんの泡をつけるくらいでよい。これは、とびひ以外の皮膚感染症にも共通しています」

 最近は、インターネット上に病気に関するさまざまな情報があふれている。特に父親は、事前にネットで知識を仕入れた上で医師にいろいろ質問する傾向があるという。馬場部長は「ネットの情報は玉石混交だ。白紙の状態で専門家の言うことを聞いてほしい」と語る。(鈴木豊)

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