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口臭、女性の方が深刻!?
日本人の9割気にするが

 ◇女性はホルモン変化が影響

 口臭測定では、呼気のガスと区別して口腔内のガスだけを抽出して測定、口臭レベルを0~100に数値化した。0~30は「臭いを感じない」、30~50は「ほとんど臭いを感じない」、50以上で「かすかな臭いを感じる」、60以上で「何らかの臭いを感じる」としている。50が口臭の基準値とも言えそうだ。

基準値の口臭を超える割合

 調査結果によると、基準値50を超えた割合は男性8・3%に対し、女性は17.9%。男性は若年層で7.4%、中高年層で9.3%、女性は若年層が11.5%、中高年層で24.1%だった。女性の方が多いのは意外な感じもする。

 若林氏は「口臭の原因となる歯周病は、女性ホルモンの分泌量の変化が口腔内の血液環境などに影響を与えることなどから、女性の方が罹患(りかん)のリスクが高い」と説明する。特に(1)ホルモンのバランスが変化しやすい思春期(2)ホルモンが細菌の一種の発育を促進し、歯茎から出血しやすくなる妊娠・出産期(3)ホルモンのバランスが崩れ、歯周組織が変化する更年期―の三つの時期が要注意だ。

歯磨きの回数と口臭

 ◇まずはセルフケア

 日本は先進各国の中で、口腔ケアの意識が低いとされる。日本に居住する外国人の7割が「日本人の口臭にがっかりした経験がある」という調査もある。しかし、近年、職場では昼食の後で歯を磨くという姿が一般的になった。

 今回の口臭測定調査で、歯磨きの回数と基準値50以上の比率を見ると、「1日2回以下」が12.0%で、「1日3回以上」は14.2%だった。両者は僅差だが、回数が多くても数値は高く、「セルフケア」では限界があることを暗示する。患者の通院の目的は虫歯治療が多数で、歯周病などの予防を目的とする通院はまだ少ないという。ただ、「そこですぐ歯科医へ行こう」というのも早計だ。米国などでは「ブラッシング(磨く)」と同時に、歯垢を取り除く「デンタルクロス」など口内衛生への意識が高い。歯科医サイドもそこを啓蒙(けいもう)してほしい。(鈴木豊)

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