治療・予防

強いかゆみ伴う結節性痒疹
虫刺され跡をかくと悪化も

 ◇早めに薬物治療

 治療はかゆみの連鎖を止めることが目的となる。現在はステロイドの塗り薬を使って炎症を抑え、かゆみの発生回路を断つという方法が中心だ。治療は数カ月~数年に及ぶこともあるので、ステロイド剤は医師の指導の下、慎重に使う必要がある。抗ヒスタミン薬などのかゆみ止めの塗り薬や飲み薬を併用することもある。

 野崎院長によると、ブヨに刺された場合、その跡に血がにじむこと、蚊よりもかゆみの発生が遅いことなどから判別がつくようだ。山や川、ゴルフ場などに行った後、数時間ほどたってかゆみを覚え、患部に血がにじんでいたらブヨの恐れがある。「刺されたらすぐに治療することが大切。しこりになってからでは治療が困難です」と野崎院長。

 中には、蚊に刺されたことがきっかけになる人もいるため、虫刺され後のかゆみが1週間以上続いていたら、皮膚科の受診を検討すべきだろう。

 「出掛ける際に、虫よけ剤をしっかり使うことも大切です。市販のかゆみ止めの多くは一時的に症状を抑えるだけなので、かゆみが続く場合は医師に相談してください。患部を冷やすことも有効です」と、野崎院長はアドバイスしている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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