遺伝性の難病だが克服可能=ウィルソン病は早期対応を
◇ピークは10歳ごろ
ウィルソン病は常染色体劣性遺伝という形で受け継がれる病気だ。両親とも遺伝子に異常がある場合、子どもは25%の確率で発症する。ウィルソン病の患者と遺伝子の異常が無い人の間に生まれた子どもは全員が保因者となるが、発症はしない。
日本での患者は人口3万5000~4万5000人に1人。発症年齢は3歳から50歳代と幅広く、10歳頃がピークだという。
清水准教授は「この年代では肝臓の症状が表れやすく、10代後半になると脳の症状が見られるようになります。症状が軽いうちに内服薬による治療を始めれば、病気の進行を抑えることができます」と早期の治療を促すとともに、銅の摂取を控える食事を意識することも重要だと指摘している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/07/14 10:09)