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オンライン診療でピル処方
~生理の悩み、我慢しないで~

 ◇服用率、他国が先行

 15~49歳の世界各国の女性のピル使用率を国連が調べたところ、日本は2.9%。米国13.7%、オーストラリア22%、フランス33.1%、英国26.1%となっており、他国と比べると低い水準と言える。幸村社長は「ピルが持つ効果の認知率、服用率を上げたい」と意気込む。正しい知識を持った上で上手に活用できれば、体調を管理する選択肢の一つになりそうだ。10代の女性にも利用してほしいと考えているといい、「テレビ電話なので、親も一緒に診療に参加できるのが強みだ」(幸村社長)。

 女子サッカーチームのサポートを開始したが、今後は「女性アスリート」を、もっと広く定義したいと考える。生理休暇が制度として存在しても利用しづらい状況がある中、幸村社長は「働く女性もある意味アスリート。ピルが普及しても、『痛み止めを飲んで頑張っている』から『ピルを飲んで頑張っている』に変わるだけでは意味がない」と強調。個人向けのハーデイズを、企業の管理職に向けた研修を盛り込んだ法人向けコンテンツとして広めることを目標にしている。同社長は「男性上司にも当たり前のことと理解してほしい」と、社会全体の課題として捉えて解決を目指す。(柴崎裕加)

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