RSウイルス感染症に注意=呼吸困難、ぜんそく悪化も
◇十分な栄養と睡眠を
RSウイルス感染症の検査は、迅速診断キットを使えば30分ほどで結果が分かる。特効薬がないため、治療は症状を抑える対症療法が一般的で、水分、睡眠、栄養を十分に取って経過を見ることになる。
RSウイルスのワクチンはまだ開発されてないが、重症化を抑える薬がある。ウイルスを狙い撃ちするモノクローナル抗体「パリビズマブ」という予防薬で、流行期間の10月から翌年3月ごろまで毎月注射する。早産児や、慢性の肺疾患、生まれつきの心臓病、ダウン症などの子どもには健康保険が適用される。
「RSウイルス感染症が重症化しやすい乳児や高齢者に感染が広がるのを防ぐことが肝心です。特に、家族は手洗いとうがい、マスクの装着を心掛けてください」と木村室長は呼び掛けている。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2017/10/01 10:29)