治療・予防

突然、片目が見えず
脳梗塞前兆の一過性黒内障

 突然幕が下りたように片方の目が見えなくなる―。こうした症状が表れたら、脳梗塞の前兆である「一過性黒内障」の恐れがある。「視力はすぐに回復しますが、早急に神経内科や脳神経外科のある総合病院を受診してください」と、京都府立医科大学付属病院(京都市)神経内科の尾原知行医師は警鐘を鳴らす。

 ◇一時的な視界不良

 一過性黒内障は、頸(けい)動脈から枝分かれした眼動脈に血栓が詰まることで起こる。眼動脈は左右の目にあるが、両方が同時に詰まることはまれで、片方の目にだけ症状が表れやすい。

 血管が詰まる原因は、長年にわたる高血圧や糖尿病、脂質異常症などによる頸動脈の動脈硬化が最も多い。動脈硬化を起こしている血管の内側には脂肪や血栓がたまっている。血栓が剥がれて脳に向かって流れて行く先の一つに、眼動脈がある。

 剥がれ落ちる血栓は非常に微細でもろいため、眼動脈をふさいでも溶けて消失することが多い。そのため、血流が阻害されるのも一時的で、目の前が真っ暗になるという症状は多くの場合、5~10分で解消する。

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