治療・予防

突然、片目が見えず
脳梗塞前兆の一過性黒内障


 ◇薬や手術で早期治療

 一過性黒内障は、すぐに症状が消える一過性脳虚血発作の一種だ。脳の血管が一時的に詰まることで、手足のしびれや言語障害など脳梗塞と同じ症状が伴うことがある。一過性脳虚血発作では治療をしないと3カ月以内に10~15%が脳梗塞を発症するとされ、一過性黒内障も将来的に脳梗塞を起こす恐れがある。

 尾原医師は「一過性黒内障は脳梗塞の警告発作の一つ。早期に脳梗塞の予防を目的とした検査、治療が必要です」と話す。

 一過性黒内障が疑われた場合、頭部の磁気共鳴画像装置(MRI)や頭頸(とうけい)部の血管を画像化する磁気共鳴血管造影(MRA)、頸部血管超音波などの検査を行い、原因に合わせて抗血小板剤や抗凝固剤などの薬を飲み、脳梗塞を予防する。頸動脈に重度の狭窄(きょうさく)が認められた場合は手術で血管を広げるなどの動脈硬化の治療が行われる。

 「片方の目が一時的に見えなくなるようなことが一度でもあれば、病院を受診してください。特に、症状が10分以上続いたり、手足がしびれる、ろれつが回らないなどの症状が表れたりしたら、脳の血管も詰まっている恐れがあります。すぐに救急車を呼んでください」と、尾原医師は注意を促している。(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)

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