ダイエット依存症に注意
社会的背景も影響
◇深層心理を探る治療
治療は十分な時間を必要とするため、同院では自費治療による精神療法を取り入れている。患者の話に耳を傾けるだけでなく、患者の中で起こっているさまざまな葛藤や問題を整理し、なぜそうなったのかを具体化する。内面の問題に直面させ、今起こっていることを明確にして解釈を加えていくという。
「強迫的な食欲や痩せへの願望が、実は食べることではなく、内面に潜む自分の小さい頃の物語に関係しているということに気付かせ、修正を加えていきます」
スリムな体形を望むこと自体は異常ではないが、拒食から過食、自己嘔吐を繰り返す場合は、たとえ正常体重でも摂食障害だと市橋院長は注意を促す。「さまざまなダイエット情報がちまたにはあふれていますが、決してうのみにせず、何でも『ほどほど』を大事にしてほしい」とアドバイスしている。
(メディカルトリビューン=時事)(記事の内容、医師の所属、肩書などは取材当時のものです)
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(2018/05/14 12:43)