治療・予防

白内障治療に新しい流れ
レーザーによる新療法も

 白内障は目の中でレンズの役割をする水晶体が白く濁る病気で、原因は加齢によるものが最も多い。治療は、濁った水晶体を手術で取り除き、眼内レンズ(IOL)を挿入する方法が一般的だ。東京慈恵会医科大学(東京都港区)眼科学講座の常岡寛名誉教授は「さまざまな機能を持たせたIOLが普及しており、レーザーを使った新しい手術法も注目されてきています」と話す。

 ▽眼内レンズも多様に

白内障はレンズの役目をする水晶体が白濁する病気(東京慈恵会医科大学付属病院提供)
 水晶体は前嚢(のう)と後嚢からなる膜状の袋に包まれている。水晶体の中身は皮質と呼ばれる組織が詰まっており、加齢に伴い中心に硬い核ができる。白内障の手術では、黒目部分の角膜を2~3ミリ切開して前嚢を丸くくりぬき、中の核を砕いて、核と周囲の皮質を吸引した後、IOLを固定させる。

 最近では、遠近複数の距離にピントを合わせることができたり、乱視を矯正できたりと、患者の症状に合わせた「プレミアムIOL」が多く使われるようになった。

 ただ、プレミアムIOLでは、水晶体の中心部分に正確に固定する必要があり、前嚢を切開する際、適切な大きさで、できる限り正円にくりぬくことが求められる。

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