研究・論文

子宮頸がん予防でシンポ

 製薬企業のMSD(東京都千代田区)は先ごろ、シンポジウム「女性のための予防医療」を開催し、米国のジョージ・ブッシュ前大統領や研究者らがワクチン接種など子宮頸(けい)がん予防の重要性を訴えた。
 基調講演に登壇したブッシュ氏は「人命は何より大事。子宮頸がんという予防可能な病気で命を落としてはならない」と訴えた。
 その後、慶応大医学部の吉村泰典名誉教授が国内の状況を解説。毎年1万人が新たに子宮頸がんと診断され、特に20~30代が目立つという。一方で、検診受診率は40%と低く、予防のためのHPVワクチンの接種率は1%以下と欧米に比べて低いと指摘した。
 子宮頸がんの発症年齢が出産年齢に重なることから、吉村名誉教授は「若い女性が子宮を摘出せざるを得ないこともある。妊娠や出産を考えると、予防は極めて重要だ」と強調した。
 子宮頸がんワクチンをめぐっては、国内では接種後に痛みやけいれんの副反応を訴えるケースが相次ぎ、国は接種の積極勧奨を一時中止している。(メディカルトリビューン=時事)

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