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第24回 人事評価、ストレスになっていませんか かえってモチベーションを下げてしまう現実

 企業のストレスチェック面談で最近、気になるのは、人事評価が大きなストレスになっている人が多いということです。それも、1回の評価への不満ということではなく、数年間にたまった不満によって、仕事へのモチベーションが低下している方の多さが目立ちます。


 ◇低評価でうつ状態も

 ▽1部上場企業に勤務する35歳の男性。次第に部署の人数が減り、残業も多く、人の分の仕事も引き受けてきた。「かなりのタスクをこなしてきた」と自負。しかし、「当たり前と思われているようで」、この2年間、評価が上がらない。ボーナスも上がらないし、役職も上がらない。いらいらが続き、ストレスチェックで高ストレスとなり、産業医の面談を希望。

 ▽45歳中間管理職の女性。異動先の上司がかなり感情的で、評価が上がらない。別の部署では高い評価を受けていたが、異動後は想定外の低い評価が続いた。そのことで昇進の可能性がなくなり、うつ状態に。


人事評価に不満を感じる人が増えれば、職場の雰囲気にも影響を与えかねない

 ◇くすぶり型の不満が目立つ

 評価への不満に起因する精神的不調は、このように社内では「よくあること」というのが多い。中には毎年、評価の時期になると、トラブルを起こすという部署もあります。しかし、不満がトラブルになるという、目に見える出来事になる場合は、まだいい方です。

 問題は、部下の不満が表面に出ず、くすぶる場合です。「頑張った」と思う部下と、それくらいは「当たり前」と捉える上司とのかい離もあるようです。納得できなくても、今回1回だけのことと思って我慢していると、次も低評価。こうした状態が続き、ついにストレスがたまり、モチベーションもなくなるというケースが多いといえます。

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