HDLコレステロール

■低いと動脈硬化
 いわゆる善玉コレステロールで、末梢組織からコレステロールを肝臓に運搬するのに重要な役割を果たすため、低値では動脈硬化を起こしやすくなります。善玉と呼ばれるので高いから安心かというと、最近の研究ではやはり高すぎはよくないともいわれています。

■基準値:男性 38~90mg/dL、女性 48~103mg/dL

■検査結果から疑われる病気
 高値の場合には、次のことが考えられます。
 コレステロールエステル転送たんぱく(CETP)欠損症など
 低値の場合には、次のことが考えられます。
 β-リポたんぱく欠損症、低β-リポたんぱく血症、肝硬変劇症肝炎甲状腺機能亢進症、栄養障害など

(執筆・監修:国際医療福祉大学大学院 臨床医学 教授〔臨床検査医学〕 下澤 達雄)

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