■動脈硬化の重要因子
いわゆる悪玉コレステロールといわれ、この値が高いと
動脈硬化を起こしやすくなります。
[(総コレステロール)-(HDLコレステロール)-(中性脂肪の5分の1)]で計算するのが推奨されていますが、最近はLDLコレステロールを直接測定することもおこなわれています。
脂質異常症で治療するときの目標はLDLコレステロール値を100mg/dL以下にすることです。
■基準値:65~163mg/dL
■検査結果から疑われる病気
高値の場合には、次のことが考えられます。
脂質異常症、
糖尿病、閉塞性黄疸、
甲状腺機能低下症、
ネフローゼ症候群など
低値の場合には、次のことが考えられます。
β-リポたんぱく欠損症、低β-リポたんぱく血症、
肝硬変、
劇症肝炎、
甲状腺機能亢進症、栄養障害など
(執筆・監修:国際医療福祉大学大学院 臨床医学 教授〔臨床検査医学〕 下澤 達雄)