眼窩吹き抜け骨折〔がんかふきぬけこっせつ〕
眼球に対し強い鈍的外傷が加わったのちに、眼球陥没、眼球偏位、眼球運動障害による複視が起こります。いちばん弱い眼窩下壁が骨折し、そこに眼窩内容(特に下直筋)が嵌頓(かんとん:入り込んでしまうこと)すると、眼球運動制限、特に上方視が困難になります。
頭部X線写真や、CT(コンピュータ断層撮影)検査による骨折像と、そこへ眼窩内容が嵌頓している像が得られれば確診できます。
治療は、眼窩壁骨折の整復を手術的におこないます。
頭部X線写真や、CT(コンピュータ断層撮影)検査による骨折像と、そこへ眼窩内容が嵌頓している像が得られれば確診できます。
治療は、眼窩壁骨折の整復を手術的におこないます。
(執筆・監修:慶應義塾大学 教授〔眼科〕 根岸 一乃)