視神経管骨折〔ししんけいかんこっせつ〕 家庭の医学

 眼窩(がんか)上部外側に外傷を受けたのちに急に強い視力低下や視野欠損が起こります。外観ではちょうど眉毛の外側(耳側)部分に打撲のあとがあり、“対光反射”(光を瞳孔に入れると瞳孔が縮む反射)がわるいか、なくなっています。CT(コンピュータ断層撮影)検査で視神経管の骨折をみとめます(CTでわからない場合も多いです)。

[治療]
 副腎皮質ステロイド薬の全身投与と、視神経管の周囲の骨を開放し、視神経にかかる圧を解除する目的に手術(視神経管開放術)することがあります。できるだけ早い時期に治療をおこなうことで視力や視野が回復することがあります。

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