線維腫〔せんいしゅ〕

 非上皮性のなかではもっとも多く発生します。線維性結合組織(腱など、膠原線維を主とした組織)が増殖したものです。表面は白く、境界がはっきりした半球状のかたまりとしてみられます。弾力性のあるものがほとんどですが、かたいものもあります。痛みなどの自覚症状はありません。舌、ほおの粘膜によくみられます。治療は外科的切除がおこなわれますが、なんらかの刺激が関与していることが多く、刺激物の除去もおこないます。

(執筆・監修:東京大学 名誉教授/JR東京総合病院 名誉院長 髙戸 毅)
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