黒あざ(色素性母斑)〔くろあざ(しきそせいぼはん)〕

 母斑とは、色がついているとか、皮膚の形態が変わっているもので、生まれつきのことが多いのですが、成長後に出てくることもあります。
 色素性母斑は、メラニンをもつあざの細胞(母斑細胞)が皮膚の一部にかたまっているものです。あずきくらいの大きさの、半球状に高まっている黒い色のものがほとんどですが、時にかなり大きく、毛がたくさん生えているものもあります。

 “黒いがん”と呼ばれる悪性黒色腫は、色素細胞が悪性化したものです。そのため、同じ細胞由来の母斑細胞とまぎらわしいことがあります。
 ふつうのほくろは悪性化して悪性黒色腫になることはありませんが、生まれつきの巨大なほくろでは、一部が悪性化して悪性黒色腫になるおそれがあるといわれています。


[治療]
 部位、形態によって方法は異なります。メス、レーザーメス(炭酸ガスレーザーなど)や電気メスなどで外科的に切除します。化粧などで隠すのも一つの対処方法です。

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