中枢性甲状腺機能低下症〔ちゅうすうせいこうじょうせんきのうていかしょう〕

 視床下部、下垂体の障害によって甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が低下すると、甲状腺機能低下症となります。この場合にも甲状腺ホルモンによる治療が必要です。
 同時に、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌低下による副腎不全がある場合には、コルチゾールの治療を先行する必要があります。はじめから単独で甲状腺ホルモンを投与すると、急性副腎不全を起こす危険があるからです。

【参照】下垂体の病気

(執筆・監修:東京女子医科大学 常務理事/名誉教授 肥塚 直美)
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