心筋症、心膜疾患

解説
 心臓は心筋と呼ばれる筋肉でできており、さらに心膜という袋のような膜に包まれています。なんらかの原因でこの心筋に異常をきたして、薄くなって力を失ったり、厚くなりすぎて正常にはたらくことができなくなってしまうものを心筋症といいます。また、心膜疾患とはなんらかの原因で心臓のまわりの膜に異常を起こし、炎症を起こして熱や痛みがくるものや、膜が厚くなってかたくなったりして、心臓が正常にはたらくことができなくなる病気です。

肥大型心筋症〔ひだいがたしんきんしょう〕

拡張型心筋症〔かくちょうがたしんきんしょう〕

二次性心筋症〔にじせいしんきんしょう〕

心筋炎〔しんきんえん〕

心膜炎〔しんまくえん〕

コラム

経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)・モロー手術

 肥大型心筋症の中で、特に閉塞性肥大型心筋症は薬物治療では効果が不十分なことがしばしばあります。そこで厚くなっている心筋に対して、その心筋に栄養を送っている血管からエタノール(アルコール)を注入して心筋梗塞を起こさせる治療法があります。これを経皮的中隔心筋焼灼術(PTSMA)といいます。おもに足の付け根などからカテーテルという細い管を使っておこなわれますが、これによって心筋の壁が薄くなり、心臓からの血液の流れをさまたげる状態が改善し、症状もよくなってきます。
 さらに開胸して心臓外科医が厚くなった心筋を切除してしまう治療はモロー(Morrow)手術と呼ばれ、少しずつふえてきています。