拡張型心筋症〔かくちょうがたしんきんしょう〕

 なんらかの原因で心筋が正常の収縮する力を失い、心臓が大きくなって内腔も拡張してしまう病気を拡張型心筋症といいます。左心室の壁は薄くなってしまい、正常に収縮する力がなくなるので運動したときなどに、からだに必要な血液を十分に循環させることが不可能となります。このため運動時の息切れとして症状が出始めますが、重症になると、ごく軽度の動きでも息切れが起こるようになり、安静にしていても血液を十分に循環できず呼吸困難やむくみを伴う心不全といわれる病態になります。さらには傷んだ心筋部分が原因となって命にかかわるような危険な不整脈(心室頻拍など)を合併することがあります。

[原因]
 不明のことが多いのですが、小児期に発症して心臓移植を受ける人もしばしばみられます。成人になってみられるものの一部では、ほかの病気が原因で起こる二次性心筋症かどうか判別する必要があります。

[治療]
 重症な病気ですが、薬物治療が有効であるものも多く、適切な診断と早めの治療開始が重要となります。国の難病医療費助成制度の対象疾患(指定難病)に指定されて医療費が公費負担されることがありますので、必ず相談してください。
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