全身疾患と関連する腎臓病

解説
 腎臓病のなかには、ほかの臓器の障害や免疫疾患、代謝疾患あるいは心血管系障害などに伴って発病するものがあります。ここでは代表的な疾患をあげておきます。

糖尿病性腎症〔とうにょうびょうせいじんしょう〕

腎硬化症〔じんこうかしょう〕

全身性エリテマトーデス〔ぜんしんせいえりてまとーです〕

血管炎による腎臓病〔けっかんえんによるじんぞうびょう〕

アミロイドーシス〔あみろいどーしす〕

骨髄腫〔こつずいしゅ〕

多発性嚢胞腎〔たはつせいのうほうじん〕

ファブリー病〔ふぁぶりーびょう〕

コラム

女性と腎臓病

 女性には妊娠(にんしん)・出産という大切な役目がありますが、腎臓に障害があると妊娠の継続や出産に問題が生じたり、また妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)で腎臓に障害が残る可能性があります。また女性は尿路系の感染症になりやすいため、腎盂(じんう)腎炎をくり返すと年をとってから腎機能が低下する場合もあります。

■妊娠に際しての注意点
 かつて、単にたんぱく尿が陽性というだけで妊娠・出産はまかりならぬとされていた時代もありました。現在では極端ないいかたをすれば透析を受けている人でも妊娠が可能です。明確な基準はありませんが、糸球体濾過(ろか)量が75mL/分以上であれば可能性はあります。副腎皮質ステロイド薬を用いていたネフローゼ症候群の人が出産した例も報告されています。ですから腎臓病をもっている女性は、必ず医師に相談してから妊娠・出産を計画されることをおすすめします。
 妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)は一般には出産後1カ月半ほどで血圧も正常になり尿たんぱくも消失することが多いのですが、時に尿たんぱく陽性や血圧上昇が出産後3カ月以上にわたり残ることがあります。
 そのようなときには腎臓専門医に相談してください。