マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」の不具合により患者が医療費の10割を請求された問題を巡り、厚生労働省は29日、初めてカードを使って医療機関を受診する場合などは、従来の保険証も持参するよう呼び掛ける方針を決めた。窓口での混乱回避に向けた「念のため」の対応で、チラシなどで周知する。
 窓口でカードを利用できない原因としては、本人情報のひも付けミスや読み取り機器のトラブルのほか、転職後のデータ登録の遅れも挙げられる。厚労省は、カードの個人向けサイト「マイナポータル」で、受診前に保険証の情報を確認することも有効だと説明している。 (C)時事通信社