厚生労働省は5日、企業が実施する健康診断の見直しに向けた検討会の初会合を開いた。女性が働きやすい環境を整備するため、月経困難症など女性の健康に関連する項目の追加を検討する見通し。6月に閣議決定された「規制改革実施計画」では、最新の医学的知見や社会情勢の変化を踏まえて、「妥当性のある検査項目を設定する必要がある」と指摘していた。
 政府が6月に決定した「女性活躍・男女共同参画の重点方針2023」(女性版骨太の方針)では、企業健診に「月経困難症、更年期症状等の女性の健康に関連する項目を追加する」と明記した。働く女性の望まない離職などを防ぐため健診項目を見直す方針を示した。
 検討会ではこのほか、働く高齢者への対応の充実化も議論されそうだ。 (C)時事通信社