「大麻グミ」を食べた人が体調不良を訴えた問題で、今月から新たに規制対象となった合成化合物に似た成分を含む商品を販売しているとして、厚生労働省近畿厚生局麻薬取締部が製造販売会社(大阪市北区)の店舗などを立ち入り検査し、成分の分析結果が出るまで販売を停止するよう命令を出していたことが8日、関係者への取材で分かった。
 厚労省は大麻成分に似た合成化合物「HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)」を指定薬物に追加し、2日から所持や販売などを禁止した。構造が似た物質を一括で規制する「包括指定」も検討しており、早ければ年明けにも実施する方針。
 関係者によると、麻薬取締部は大阪府や府警と連携して7日、医薬品医療機器法に基づき、HHCHに類似した「HHCP(ヘキサヒドロカンナビフォロール)」の成分入りの商品を手掛ける大阪市と兵庫県尼崎市の業者の店舗などを検査。HHCP含有と記載されたグミなど29点を回収した。
 商品を摂取した人が体調不良を訴えているケースもあるという。 (C)時事通信社