政府は21日、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」への移行に伴い、現行の保険証を2024年12月に廃止する方針を固めた。同月2日にも新規発行をなくす方向で調整している。廃止時期に関しては来年秋をめどに調整していたが、自治体の準備期間に配慮した。近く政令で正式決定する。
 廃止日以降は新規の保険証発行ができなくなるが、政府は経過措置として有効期間が残っている保険証の使用を最長1年間認めることにしている。また、マイナ保険証を持たない人向けに有効期限が最長5年の「資格確認書」を発行する方針で、現行保険証が廃止されても医療機関などの保険診療に支障が出ないようにする。 (C)時事通信社