厚生労働省は26日、2023年のエイズウイルス(HIV)感染者(速報値)は前年より37人増の669人で、7年ぶりに増加したと発表した。コロナ禍での検査控えが回復していることなどが影響しているという。
 厚労省によると、23年に判明したHIV感染者とエイズ患者は計960人。保健所などでのHIVの抗体検査数は前年比3万3033件増の10万6137件、相談数が同1万9079人増の8万6088件だった。
 感染経路別では、HIV感染者は性的接触が約84%で、エイズ患者は約69%。ともに男性が9割だった。
 同省のエイズ動向委員会は「保健所などでの無料、匿名の検査を積極的に受けてほしい」と呼び掛けている。 (C)時事通信社