厚生労働省は29日、警察庁の統計を基にした2023年の年間自殺者数(確定値)が、1月の暫定値より19人増加し、2万1837人だったと発表した。男性は1万4862人で、女性(6975人)の約2.1倍に上った。
 自殺者数は2年ぶりに減少し、前年確定値から44人(0.2%)減った。人口10万人当たりの自殺者数(自殺死亡率)は17.6人だった。
 男性は前年比116人(0.8%)増と、2年連続の増加。女性は同160人(2.2%)減で、4年ぶりに減少した。
 年代別で最も多かったのは50代で、同101人(2.5%)増の4194人。20代は同38人(1.5%)増の2521人だった。
 動機(複数計上)は、健康問題が1万2403人で最も多く、経済・生活問題5181人、家庭問題4708人、勤務問題2875人と続いた。 (C)時事通信社