健康保険組合連合会(健保連)は23日、大企業の従業員と家族が加入する健保組合の2024年度予算の集計結果を公表した。高齢者医療への拠出金増加のため、平均保険料率は前年度比0.05ポイント増の9.32%と過去最高を更新した。経常収支は6578億円のマイナスで、全体の9割弱に当たる1194組合が赤字を見込む。
 集計は、回答があった1353組合のデータを基に全1379組合の推計値を算出した。
 保険料収入は前年度比4.5%増の8兆8851億円。高齢者医療への拠出金が4.6%増の3兆8774億円に膨らむ影響などで支出は収入を上回る伸びとなり、経常収支の赤字は予算ベースで過去2番目の規模となった。ただ、保険料収入の増加につながる今春闘の高い賃上げ率などは反映しておらず、赤字幅は縮小する見通し。 (C)時事通信社