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【「安藤なつ(メイプル超合金)と KADOKAWAグループ6,269人で、介護について真剣に考えてみる」トークショーレポート】介護現場歴20年の安藤なつ「介護もライフステージの一つと捉えて」

株式会社KADOKAWA
~介護サービスに拒否反応を示す親との向き合い方も~




2024年9月3日(火)、KADOKAWA富士見ビル「神楽座」にて、安藤なつ(メイプル超合金)の最新刊『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門 第2版』の発売を記念して開催された従業員向けトークショー「安藤なつとKADOKAWAグループ6,269人で、介護について真剣に考えてみる」の様子をお届けします。

<イベントレポート>
 お笑いコンビ「メイプル超合金」として活動する一方、介護現場歴20年の経験を持ち、「介護福祉士」の資格を所有するなど、介護関連の現場でも活躍する安藤なつと、「遠距離介護」「高齢者施設」「仕事と介護の両立」をテーマに執筆や講演を行っている、介護・暮らしジャーナリストの太田差惠子が登壇しました。


 今回のイベントを企画したのはKADOKAWAグループ内の社員が有志で立ち上げた「介護プロジェクト」。このプロジェクトは、メンバー自身の介護課題や、同僚が抱える同じ悩みを知ったことがきっかけで発足されました。プロジェクトメンバーは、介護が予期せぬ形で誰にでも訪れる可能性がありながら、多くの人がこれを自分事として真剣に考える機会が少ないと感じました。さらに、介護の悩みを他人に相談するのことが難しい現実もあります。また、業務と介護の両立をサポートする制度がある企業でも、実際に生活の中で実感することが稀です。そこで、全従業員を対象に、就業環境における介護に関する課題を解決するため、このプロジェクトの立ち上げに至りました。そして今回、介護についての理解促進ともっとオープンに話したり考えたりする機会を増やしたいとの思いから、トークショーの企画が実現しました。


 当日は大きく3つのテーマについてトークを展開していきました。最初は、安藤と太田の共著で、最新の介護保険法改正に対応した著書『知っトク介護 弱った親と自分を守る お金とおトクなサービス超入門 第2版』の出版にまつわるエピソードを紹介。今回の改正について「大きな改正は次回に先送りされましたが、今後介護の負担額が大きくなり、介護サービスが使いにくい状態になるのでは」と太田。また安藤は著書内で伝えたかったことを聞かれると、「機械でケアのサポートができる部分は、積極的に導入するのも良いと思う」と回答していました。






 続いて「介護をする子どもの時間と弱った親を守るための介護とは?」というテーマに。話題が変わって早々、太田から「最近は95歳など長寿の人が増えてきていますが、1963年には100歳以上の方は何人だったと思いますか?」と質問されると、「えっ、クイズですか。相方は得意なんだけどなあ…」と安藤がたじたじするシーンも。またクイズ終了後には、「そもそも介護保険という言葉って難しくないですか?ピンと来ています?知ってるよって方いらっしゃいますか」と安藤が会場にいる従業員に問いかける場面も見られました。その後、太田を中心に介護休業と介護休暇や、その違いについて解説。育休や産休に比べてあまり馴染みのない制度について、休みが取れる日数(93日間)や休暇期間にすべきこと、介護保険などについて解説していきました。途中「本当に93日間で足りるんですかね?」「休業中の収入はどうなるんですか?」など、安藤が参加者の疑問を代弁しているような質問を太田に投げかけるシーンも。トーク終盤には「弱音が吐きにくく、一人で悩みを抱えてしまう人は多い気がしていて。そういった人たちにも、介護は育児などと同じようにライフステージの一つなので、恥ずかしがらず頼ってほしいですね」と安藤。


 最後のテーマは「おトクな制度を見逃さない介護保険の基本」。そもそも介護の考えについて「一つのプロジェクトと捉え、マネジメントするという気持ちで立ち向かう必要がある」と太田。解説の中で「キーパーソン」や「地域包括支援センター」などの言葉が登場すると、「出たよー漢字と横文字。もちろん書籍を出す時に勉強しましたけど、本当に難しいですよね」と安藤。また太田が「今日他のことを忘れたとしても、地域包括支援センターだけは覚えておいた方が良いと思います。自治体によってはお年寄り相談センターの名称で呼ばれている所もあって…」と話すと、「そっちの方が分かりやすくないですか?(笑) お年寄り相談センターにしません?」と安藤からツッコミが。その後、親が介護サービスに拒否反応を示した時の対応や、介護保険を利用した住宅改修、平均した月々の介護費用についても紹介しました。特に介護申請については、申請方法や申請時に欠かせないポイント、そのために日頃から大切にすべき親との向き合い方など丁寧に説明しました。その上で「介護を仕事のように捉えると気持ちの中のもやもやをあまり感じず、シンプルに今やるべきことが見えてくると思います」と太田は説明しました。





 イベント終盤には「平均的な話をしてきましたが、いろいろな家族があるので絶対に介護をしないといけないという訳ではないと言いたいです」と安藤。続けて太田も「そうですよね、介護義務はないので自分はどこまでやろうと考えられるのかをまず自問自答して、できるところまでするという考えが大事だと思います」と述べました。最後には「地域?包括?支援?」と安藤が会場に問いかけるシーンも。


 介護のあれこれについて、「KADOKAWAグループ6,269人が、介護について真剣に考えるきっかけとなってほしい」という思いのもとに開催された本イベント。普段は介護について考える機会が少ない従業員も、すでに介護に向き合っている従業員も学びや気付きのあるイベントになりました。当プロジェクトでは、業務と介護の両立について考える機会や制度の充実が社内外に広がり、介護に直面している人たちも働きやすい環境が広がることを願っています。


┃アーカイブ配信概要
・タイトル :「安藤なつ(メイプル超合金)と KADOKAWAグループ6,269人で、介護について真剣に考えてみる」トークショー
・視聴URL:https://www.nicovideo.jp/watch/so44174049
・アーカイブ期間:2024年10月14日(月)23時59分まで
※会員登録不要、どなたでも無料で視聴できます


┃書籍概要
・書名:『知っトク介護 弱った親と自分を守るお金とおトクなサービス超入門 第2版』
・著者:安藤なつ(メイプル超合金)、太田差惠子
・定価:1,760円(本体1,600円+税)
・判型:A5判
・ページ数:192ページ、オールカラー
・ISBN:978-4-04-897783-8 
・発行:株式会社KADOKAWA
・詳細URL:https://www.kadokawa.co.jp/product/322404000244/



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