医療・医薬・福祉

GEヘルスケア、日本の放射性医薬品のリーディングカンパニーである日本メジフィジックスの株式50%を住友化学から取得し完全子会社化

GEヘルスケア・ジャパン株式会社
- GEヘルスケアは、日本の放射性医薬品のリーディングカンパニーである日本メジフィジックスの株式50%を住友化学から取得し完全子会社化します。
- 日本メジフィジックスはGEヘルスケアグループの一員として、次世代の放射性診断薬の開発において患者さんのアクセスを強化するとともに、革新的なグローバル企業として日本やアジア市場に新規放射性医薬品を導入することで、信頼されるパートナーとしての地位をさらに強固なものにします。
- 本買収を通して、GEヘルスケアの診断用医薬品部門を強化し、体内分子を撮影する技術「分子イメージング」の未来の発展を強化することを目指します。

GE HealthCare(本社:米国イリノイ州シカゴ: Nasdaq (GEHC)。以下、GEヘルスケア)は、日本の放射性医薬品のリーディングカンパニーである日本メジフィジックス株式会社(本社:東京都江東区。以下、日本メジフィジックス)を完全子会社化するために、住友化学株式会社(本社:東京都中央区。以下、住友化学)が保有する50%の株式を取得することに合意致しました。日本メジフィジックスは、今後、GEヘルスケアグループとして、SPECT(単一光子放射断層撮影)製剤※1、および、PET(陽電子放出断層撮影)製剤※2など、放射性医薬品の製造・研究開発を強化してまいります。この再編は、2025年初頭に完了する見込みであり、規制当局の承認が条件となります。


日本メジフィジックスの製品ポートフォリオには、GEヘルスケアが開発した放射性医薬品である、アルツハイマー病関連での脳内アミロイドPET検査に使用される「ビザミル(R)静注(一般名:フルテメタモル(18F)注射液)」、パーキンソン症候群やレビー小体型認知症の診断に使用される「ダットスキャン(R)静注 (一般名:イオフルパン(123I)注射液)」、および心臓疾患の診断用SPECT製剤「マイオビュー(R)(一般名:テトロホスミンテクネチウム (99mTc)」など、中枢神経、循環器、腫瘍の各分野で臨床画像を提供するための製品が含まれます。日本メジフィジックスは、1973年に設立され、2023年の売上収益は282億円(~$183M)です。日本国内に13の製造施設を持ち、診断と治療を一体化した「セラノスティクス」を含む研究開発にも注力しています。GEヘルスケアは2004年に英国アマシャム社を買収して以来、50%の株式を保有し、住友化学と共に経営に参画していました。


住友化学は、半世紀以上にわたり、我が国の放射性医薬品のリーディングカンパニーである日本メジフィジックスの事業を支援してきました。日本メジフィジックスの将来の成長について、GEヘルスケアと共に真摯に議論を重ねた結果、ベストオーナーの視点から、さらなる成長をGEヘルスケアに託すことが最良と判断しました。


GEヘルスケアの診断用医薬品(Pharmaceutical Diagnostics、PDx)部門の社長兼CEOであるケビン・オニール(Kevin O’Neill)は次のように述べています。「日本は世界第3位の医薬品市場であり※3(放射性医薬品の製造に利用される)サイクロトロンの保有数でも主要国の一つです※4。世界の分子イメージング市場が70億米ドルを超えるなか、日本はその成長をけん引する重要な役割を果たし、アジアにおける技術拠点としての地位の確立が期待されています。 日本メジフィジックスは、この過程において重要な役割を担い、日本をはじめとするアジア市場への新製品および新技術の導入に際して、その深い専門知識と事業規模を活かし、支援を提供してまいります。GEヘルスケアは日本国内において、造影剤やPET、SPECTをはじめとする診断用医療機器を中心に事業を展開しています。この度の買収により、既存の事業基盤を一層強化し、日本およびアジアにおける個別化医療の進展にさらに貢献できると確信しています。」


住友化学の代表取締役副社長執行役員である上田博は次のように述べています。「私たち住友化学は、日本メジフィジックス、ならびに、パートナーのGEヘルスケアと共に、日本の患者さんに分子イメージングを提供してきたことを誇りに思います。日本メジフィジックスのリーダーシップと優秀なチームによるこれまでの大きな成果、そして、患者さんへの献身に心から感謝します。日本メジフィジックスは、ベストオーナーであるGEヘルスケアのもとで、引き続き成功を収め、さらなる成長を遂げることができると確信しています。」


GEヘルスケアは、医療技術および診断用医薬品の分野におけるリーディングカンパニーであり、分子イメージング装置やその専用の放射性医薬品の提供においても世界をリードしています。近年、米国FDAの承認を得たGEヘルスケア初のPET放射性医薬品「フルルピリダズ18F静注」(Flyrcado)、ライセンス取得を通じてフェーズIIに進んでいるFAPI関連製品、および、セラノスティクスの提供拡大は、分子イメージングの未来を切り拓き、患者さんの予後向上を目指すとした、新たな診断ソリューションへのコミットメントを示しています。さらに、GEヘルスケアの診断用医薬品部門は、世界中で年間1億2000万件以上(毎秒4件相当)の検査を支える造影剤のグローバルリーダーです。


GEヘルスケア(GE HealthCare Technologies Inc.)について
GEヘルスケアは、医療技術、診断用医薬品、デジタルソリューションの分野で世界をリードするイノベーターです。125年以上にわたり、総合的なソリューションやサービス、データ分析を提供し、病院の効率化、臨床医の支援、治療の精度向上、そして患者さんの健康と幸福の実現に貢献してきました。ケアパス全体を通じて、ケアの個別化、情報の統合、患者さんが求める医療の提供に注力しています。イメージング、先進的な視覚化ソリューション、患者さんケア・ソリューション、診断用医薬品ビジネスが一体となり、診断から治療、モニタリングに至るまで患者さんケアの向上を目指しています。年間売上196億ドル、約51,000人の社員がヘルスケアの無限の可能性を追求し、より良い社会の実現に取り組んでいます。


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同社は、この取引が初年度は調整後EPS※5,※6に対して中立的であり、その後は増加に寄与すると見込んでいます。


Forward-Looking Statements


This release contains forward-looking statements. These forward-looking statements might be identified by words, and variations of words, such as “will,” “expect,” “may,” “would,” “could,” “plan,” “believe,” “anticipate,” “intend,” “estimate,” “potential,” “position,” “forecast,” “target,” “guidance,” “outlook,” and similar expressions. These forward-looking statements may include, but are not limited to, statements about the transaction, the completion and expected results of the transaction, and GE HealthCare Technologies Inc.’s (the “Company’s”) performance, growth opportunities, and strategy. These forward-looking statements involve risks and uncertainties, many of which are beyond the control of the Company. Factors that could cause the Company’s actual results to differ materially from those described in its forward-looking statements include, but are not limited to, the conditions to the completion of the transaction may not be satisfied; closing of the transaction may not occur or may be delayed; the Company may be unable to achieve the anticipated benefits of the transaction; operating costs and business disruptions (including, without limitation, difficulties in maintaining relationships with employees, customers, and suppliers) may be greater than expected; the Company may assume unexpected risks and liabilities; and completing the transaction may distract the Company’s management from other important matters. Other factors that may cause such a difference also include those discussed in the "Risk Factors" section of the Company’s Annual Report on Form 10-K filed with the U.S. Securities and Exchange Commission and any updates or amendments it makes in future filings. There may be other factors not presently known to the Company or which it currently considers to be immaterial that could cause the Company’s actual results to differ materially from those projected in any forward-looking statements the Company makes. The Company does not undertake any obligation to update or revise its forward-looking statements except as required by applicable law or regulation.


<本件に関するお問い合わせ>
GE HealthCare Media Contact:
David Morris
M +44 7920 591370
david.j.morris@gehealthcare.com


GE HealthCare Japan
Corporate Communications
+81 0120-202-021
mami.tabet@gehealthcare.com


※1 SPECT:画像診断法の一種。 Single Photon Emission Computed Tomographyの各頭文字をとって「SPECT」(スペクト)と呼ばれる。体内に投与した放射性医薬品から放出されるガンマ(γ)線をカメラで検出し、その分布を断層画像にしたもの。脳血管障害、心臓病、癌の診断に用いられる。
※2 PET:画像診断法の一種。Positron Emission Tomographyの各頭文字を取って「PET」(ペット)と呼ばれる。体内に陽電子を放出する放射性医薬品を注射し、放出される放射線をカメラで検出し、その全身分布を断層画像にしたもの。がん、脳、心臓などの病気の診断に用いられる。
※3 https://www.trade.gov/country-commercial-guides/japan-pharmaceuticals, accessed on October 29, 2024
※4 https://nucleus.iaea.org/sites/accelerators/Pages/Cyclotron.aspx, accessed on October 29, 2024
※5 最新の2024年10月30日付の決算発表をご覧いただき、調整後EPSの定義をご確認ください。
※6 非GAAP財務指標
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